【完結】その口止め料は高すぎますっ
「二次会どうしようか」道すがら、春海が口にする。
「披露宴には出席してない会社関係とか、昔のバイト仲間とかが中心みたいで、わたしたちが知ってるひとは少ないかも。とはいえ当日参加も歓迎、っていうメッセージも回ってきてるよね」
「あとみんながどうするかだよね」
春海にとっていい出会いがありそうなら、行くのもありかな。
「スピーチを頼まれてる詩織をねぎらいたいよね。緊張してるだろうから」
「だね」
しゃべりながらも、迷うことなく無事に式場にたどり着いた。
待合スペースには招待客が三々五々集まっていた。
「詩織!」
「春海、花乃! 久しぶり〜」
手を振りながら見知った顔を見つけて小走りに近寄る。
結婚式でよくある小さな再会が、そこここで繰り広げられている。
奥のほうにたたずむスーツの一団が目に入った。
何人かの見覚えのある顔と、よく知った顔がひとり。
目が合った、気がする。すぐに視線を外した。
「披露宴には出席してない会社関係とか、昔のバイト仲間とかが中心みたいで、わたしたちが知ってるひとは少ないかも。とはいえ当日参加も歓迎、っていうメッセージも回ってきてるよね」
「あとみんながどうするかだよね」
春海にとっていい出会いがありそうなら、行くのもありかな。
「スピーチを頼まれてる詩織をねぎらいたいよね。緊張してるだろうから」
「だね」
しゃべりながらも、迷うことなく無事に式場にたどり着いた。
待合スペースには招待客が三々五々集まっていた。
「詩織!」
「春海、花乃! 久しぶり〜」
手を振りながら見知った顔を見つけて小走りに近寄る。
結婚式でよくある小さな再会が、そこここで繰り広げられている。
奥のほうにたたずむスーツの一団が目に入った。
何人かの見覚えのある顔と、よく知った顔がひとり。
目が合った、気がする。すぐに視線を外した。