幼なじみの彼とわたし
新婚のモーリー誘ってもいいけど、あのふたりがくっついてしまうと、わたしとモーリーが残ってしまうわけで。
それはまずいよね。
遥ちゃんは声かけやすいけど、遥ちゃん→千尋→森田さん、みたいな片想いの一方通行になっちゃうからなぁ。
そしたら、藤木さんかなぁ。


「難しい…」


頭の中でごちゃごちゃ考えていたら、声が漏れてしまった。


「何が?」


頭の中で考えていたことを話す。


「誰誘おうかと思って…」

「…何のはなし?」

「お得意の妄想の話です…」


千尋もしばらく考えた結果結論が出たらしい。


「やっぱり二人で行く。森田さんに連絡先交換させてもらえないか聞いてみて?」


うん、そうしていただけるとありがたい。
すぐ森田さんにLINEする。


『千尋が森田さんの連絡先を知りたいって言ってるんだけど、連絡先教えてもいい?』


そう送ると、『いいよー。連絡ちょうだいって言っておいて』と返事がくる。
やっぱり軽いなぁ。


連絡先を知った千尋は、その場ですぐLINEをしている。
最初会ったときは鬼かと思うくらいこわかったけど、今は優しい顔でスマホを眺めている。


よかったよかった、ひと安心。


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