幼なじみの彼とわたし
その後も亜衣の部屋には行かず、さくらと練習したり、ひとりで練習したり。
包丁の使い方からわからなかったもんな。
本当に大変だった。
そんなある日、悠希からLINEが来た。
『今日これから亜衣紗ちゃん借りるから。買い物して終わったら送り届けて連絡する』
律儀なやつ。
チャラそうに見えていいやつだな、と思いながら『了解』と返信する。
今日はさくらも来てくれるらしいから、オムライスの練習だ。
途中でやっぱり亜衣のことが気になり、電話してみたけど電話に出ず。
何事も一生懸命な亜衣だから選ぶのに集中しているんだろう、と思い、チキンライスを卵でくるむ練習をしていると。
「どちら様でしょう?」
「そうですけど」
「あ、今ちょっと出れないみたいで」
さくらの声が聞こえてきた。
声の方を見てみると、俺のスマホを耳にあてている。
…!!
やばい、誰からだ!?
「あぁ、わたし?わたしは遥平くんの……」
さくらは笑顔でまだしゃべっている。
“料理を教えている”とでも言う気か?
そしたら、練習していることが亜衣にバレるだろ!
そうじゃなくても、余計なことを話しそうだ。
「ちょっと、さくら!何してんだよ!?」
慌ててスマホを奪い取り、相手を確認する。
やっぱり亜衣だ。
なんとかごまかさないと!
「もしもし?亜衣?ごめん、さくらが…」
「ごめん、邪魔したよね。またかけるね」
状況を説明している途中で一方的に電話が切れてしまった。
あれは勘違いしてるよな。。
ってか。
包丁の使い方からわからなかったもんな。
本当に大変だった。
そんなある日、悠希からLINEが来た。
『今日これから亜衣紗ちゃん借りるから。買い物して終わったら送り届けて連絡する』
律儀なやつ。
チャラそうに見えていいやつだな、と思いながら『了解』と返信する。
今日はさくらも来てくれるらしいから、オムライスの練習だ。
途中でやっぱり亜衣のことが気になり、電話してみたけど電話に出ず。
何事も一生懸命な亜衣だから選ぶのに集中しているんだろう、と思い、チキンライスを卵でくるむ練習をしていると。
「どちら様でしょう?」
「そうですけど」
「あ、今ちょっと出れないみたいで」
さくらの声が聞こえてきた。
声の方を見てみると、俺のスマホを耳にあてている。
…!!
やばい、誰からだ!?
「あぁ、わたし?わたしは遥平くんの……」
さくらは笑顔でまだしゃべっている。
“料理を教えている”とでも言う気か?
そしたら、練習していることが亜衣にバレるだろ!
そうじゃなくても、余計なことを話しそうだ。
「ちょっと、さくら!何してんだよ!?」
慌ててスマホを奪い取り、相手を確認する。
やっぱり亜衣だ。
なんとかごまかさないと!
「もしもし?亜衣?ごめん、さくらが…」
「ごめん、邪魔したよね。またかけるね」
状況を説明している途中で一方的に電話が切れてしまった。
あれは勘違いしてるよな。。
ってか。