幼なじみの彼とわたし
「昨日もいろいろあって。さくら…いとこね。さくらが勝手に電話に出たみたいで、ごめん。あのあと電話したんだけど出てくれなかっただろ?すぐ電源切られたし」
「だって…。デートしてるのかなぁと思ってたから。冷静に話もできないと思ったし」
まぁそうだよな。
亜衣の気持ちもわかる気がする。
「俺もそう思って部屋に行くのもやめたんだけど…。ねぇ、亜衣。誤解とけた?」
亜衣の顔をのぞきこむけど、やっぱり晴れてはいないみたい。
真剣な顔をしている。
「うん、彼女のことはわかった。でも、最近そんなに会ってるの?わたしとは会えないって言ってたのに」
そうだよな。
亜衣とのクリスマスでサプライズをするために、さくらに料理を教えてもらっている、と素直に言うべきか。
でも、そしたらサプライズにはならないし、「わたしが作ろうか」とも言いかねない。
どうしても今回はサプライズで見せたいんだよな。
「それは…さ…」
歯切れが悪くなってしまった。
言葉が続かない。
目線も足元になってしまう。
「ごめん、ここからはひとりで帰るね。今日は一緒に帰ってくれてありがとう」
それだけ言うと、亜衣は部屋まで走りだした。
「ちょっと、亜衣…!」
呼び止めようとしたものの、これ以上なんて声をかければいいのかわからなくなり、追いかける足が止まってしまった。
それでも亜衣の部屋のほうに自然と足は向かう。
とそこへ、全身黒い服を着た大柄な男が目に入ってくる。
亜衣の部屋を眺めているようにも見えるが。
その男はちらっと俺の方を見ると反対側に走って行く。
「だって…。デートしてるのかなぁと思ってたから。冷静に話もできないと思ったし」
まぁそうだよな。
亜衣の気持ちもわかる気がする。
「俺もそう思って部屋に行くのもやめたんだけど…。ねぇ、亜衣。誤解とけた?」
亜衣の顔をのぞきこむけど、やっぱり晴れてはいないみたい。
真剣な顔をしている。
「うん、彼女のことはわかった。でも、最近そんなに会ってるの?わたしとは会えないって言ってたのに」
そうだよな。
亜衣とのクリスマスでサプライズをするために、さくらに料理を教えてもらっている、と素直に言うべきか。
でも、そしたらサプライズにはならないし、「わたしが作ろうか」とも言いかねない。
どうしても今回はサプライズで見せたいんだよな。
「それは…さ…」
歯切れが悪くなってしまった。
言葉が続かない。
目線も足元になってしまう。
「ごめん、ここからはひとりで帰るね。今日は一緒に帰ってくれてありがとう」
それだけ言うと、亜衣は部屋まで走りだした。
「ちょっと、亜衣…!」
呼び止めようとしたものの、これ以上なんて声をかければいいのかわからなくなり、追いかける足が止まってしまった。
それでも亜衣の部屋のほうに自然と足は向かう。
とそこへ、全身黒い服を着た大柄な男が目に入ってくる。
亜衣の部屋を眺めているようにも見えるが。
その男はちらっと俺の方を見ると反対側に走って行く。