幼なじみの彼とわたし
side 亜衣紗
その夜から遥ちゃんからの電話やLINEはすべて無視して過ごした。
途中から無視をすることに心が痛くなり、必要時以外は電源を切っておくことにしたけど。
遥ちゃんは毎日電話やメッセージはくれるものの、わたしの部署まで来ることも部屋まで来ることもなかった。
連絡を絶っているのは自分なのに、それはそれで寂しいと思ってしまうのは自分勝手だろうか。
そして、クリスマス当日の朝。
以前『クリスマスに会おう』という約束はしていたけど、どこに行くとか何をするとかは聞いてない。
せっかく買ったのにな、と思いながらラッピングしてあるペアの時計に目をやる。
自分から聞けばいいのはわかってはいるんだけど、へんなプライドが出てきてしまって、今さら聞くに聞けないというか。
プレゼントどうしよう。
せっかく買ったから渡したい。
会社で?それとも家に持っていく?
さんざん悩んで、とりあえずバッグに入れて出社した。
普通に一日が始まったけれど、遥ちゃんとの接点はもちろんない。
なんで来てくれないんだろう。
来てくれればいいのに。
なんて、他力本願な考えの自分に笑いが出てくる。
お昼を過ぎたころ、佐原くんがこそこそとわたしのもとにやって来る。
何の話だろう。
「高森さん。聞きました?西本さん、さっき早退したらしいですよ。体調が悪いとかで」
「ふーん。そうなんだ」
遥ちゃん調子悪いんだ、知らなかった。
風邪?熱?他の何か?
途中から無視をすることに心が痛くなり、必要時以外は電源を切っておくことにしたけど。
遥ちゃんは毎日電話やメッセージはくれるものの、わたしの部署まで来ることも部屋まで来ることもなかった。
連絡を絶っているのは自分なのに、それはそれで寂しいと思ってしまうのは自分勝手だろうか。
そして、クリスマス当日の朝。
以前『クリスマスに会おう』という約束はしていたけど、どこに行くとか何をするとかは聞いてない。
せっかく買ったのにな、と思いながらラッピングしてあるペアの時計に目をやる。
自分から聞けばいいのはわかってはいるんだけど、へんなプライドが出てきてしまって、今さら聞くに聞けないというか。
プレゼントどうしよう。
せっかく買ったから渡したい。
会社で?それとも家に持っていく?
さんざん悩んで、とりあえずバッグに入れて出社した。
普通に一日が始まったけれど、遥ちゃんとの接点はもちろんない。
なんで来てくれないんだろう。
来てくれればいいのに。
なんて、他力本願な考えの自分に笑いが出てくる。
お昼を過ぎたころ、佐原くんがこそこそとわたしのもとにやって来る。
何の話だろう。
「高森さん。聞きました?西本さん、さっき早退したらしいですよ。体調が悪いとかで」
「ふーん。そうなんだ」
遥ちゃん調子悪いんだ、知らなかった。
風邪?熱?他の何か?