幼なじみの彼とわたし
「初めてだったのに…」


そう、これがわたしのファーストキスだった。
ポツッと呟いたわたしの声は遥ちゃんには届いていたみたいで。


「うん、知ってる」

ニコッと笑って、また前を向いて歩いて帰り始めた。


「やっぱり亜衣とは交換がいいから、うちに寄ってって?家にあるネクタイ取ってくる」


そして、遥ちゃんちに寄って、ネクタイを貰って妙にドキドキしながら家に帰った。


これがわたしのファーストキス。
< 19 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop