幼なじみの彼とわたし
遥ちゃんはブカブカの服を着たわたしを見て「それ、ヤバイな」と言ったあと、お風呂に行った。

朝、今夜はどうなるんだろうと悩んでいた自分に教えてあげたい。
そんなに心配しなくても、とても幸せな夜になるって。

遥ちゃんがお風呂から出てくる気配に一瞬ビクッとなっていると。


「そういえば、クリスマスプレゼント渡してないなぁと思って」

寝室に入っていったと思ったら、プレゼントの包みを持って出てきた。


「開けてみて?」


そう言われて開けてみると、しずくのモチーフの中にダイヤモンドが光る、とてもかわいらしいネックレス。


「えー、かわいい!!これもらっていいの?」

わたしの好みど真ん中だ。
手料理だけでも素敵なプレゼントだと思ってたのに。
嬉しい。


「うん、亜衣のために買ったんだから、亜衣がもらってくれないと逆に困る」

「ありがとう、遥ちゃん!!」


思わず抱きついてしまった。
遥ちゃんは急に抱きつかれたから「うおっ」という声を出していたけど受け止めてくれた。

幸せ。


じゃなくて。


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