幼なじみの彼とわたし
食後にソファに並んで座ってテレビを見る。

恋愛ドラマがしていて、タイミングの悪いことにさっきの夕食中の会話と同じような会話が繰り広げられている。


「あ」

嫌でも思い出してしまうじゃない。


「亜衣、さっきはごめん。亜衣にはちゃんと魅力あるし、我慢してるのも本当。でもそれ以上にそうなることに俺が緊張して…」

「え?」

「だから、そのうち、な。期待して待ってて」


そう言うと、わたしの頭をぽんぽんしてふわっと笑った。


その顔、反則だよ。


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