幼なじみの彼とわたし
「あれ?烏龍茶?飲んでないの?」

「うん。遥ちゃんも飲めないでしょ?だから…」

「優しいじゃん。亜衣は飲んでいいのに。でもありがとう」

とふわっと笑いかけるとともに、頭に手をのせてくる。
何かと心臓に悪い。


遥ちゃんはまたお肉を焼きに行った。
ちゃんと食べてるのかなぁと思って、じーっと見てしまったけど、合間合間に食べてるみたいだからひと安心だ。


「それより守本ー!結婚式の準備どう?順調?」


誰かが聞いている声が聞こえてくる。


「どうだろうな。結婚式って二人のって思ってるけど、なんとなく奥さんメインみたいな印象じゃん?だから、けっこう任せてる部分が多いかも」

「だよなぁ、俺んときも奥さんが頑張ってたわ」

と、上野くん。

上野くんの結婚式、素敵だったけど奥さんの頑張りだったのか。
へぇー。


「そうなるよなぁ、結婚式って女の人メインだもんな」

それが男性陣の意見なのか。


「えぇー、それひどくない?奥さん大変だと思うよ」

よかった、いずみん同意見だ。


「うんうん。わたしなら、絶対全部一緒に決めたい!」

わたしも絶対一緒に決めたい。
だから、思わず言ってしまった。

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