幼なじみの彼とわたし
「んー、普段の何気ない会話の中で言われたいかな。今言いたくなったから言った、みたいな。『結婚しよっか』『しちゃう?』って」

「へぇ、意外。もっと記念に残るような場所で膝まずいて、とか言うのかと思った」

「わたしにそんなイメージなんてないでしょ?」

「うん、どうだろうな」


遥ちゃんは何か想像しているような表情。
どんな風に想像しているのか気になる。


「でも、この日にここでしよう!って前から考えてくれてて、ちょっと緊張しながら言ってくれるのも嬉しいかな」

「へぇ」

「でもね。なんだかんだで、わたしのこと大切に想ってくれてるっていうのがわかれば、プロポーズなんて何でもいいかも」


そう。
想いが伝われば、日にちや場所は、そこが記念日であり記念の場所になるんだから。

まぁ結局は何でもいいってことだな、という遥ちゃんの声が聞こえてくる。

まぁ、その通りですよ。


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