幼なじみの彼とわたし
9月
あっという間にやって来たモーリーの結婚式の日。
9月に入り朝晩は少しは涼しくなってきたけど、まだ日差しは強い。


少し前に渡した同期からのプレゼントは、「めっちゃ喜んでた。ありがとう」と、モーリーにも奥さんにも気に入ってもらえたようでひと安心だ。


結婚式当日、麻ちゃんやいずみんと会場に向かう。

わたしはレースでできた、ピンクベージュとブラックのバイカラードレス。

麻ちゃんはブラックのシックなロングドレス、いずみんはネイビーのパンツドレスを着ていて、二人ともとてもよく似合っている。
二人ともスタイルいいし、顔もかわいくていいなぁと見惚れてしまう。


「亜衣紗ちゃん、そのドレスかわいい。新しく買ったの?髪型も似合ってる」

いずみんが声をかけてくれる。
その横で麻ちゃんは、きょろきょろと参列者を見ているようだ。


「え、うん、似合ってる?そういういずみんも似合ってるよ。いずみんスタイルいいからパンツ姿が似合っていいよね」


なんとなく恥ずかしくなって、いずみんに話題をうつしたくなる。

わたしのこのドレス、先週末に遥ちゃんがドレス選びにつきあってくれて、わたしが迷っているとき「これがいいと思う」とすすめてくれたのを購入したものだ。


「西本くんと買いに行ったの?」


…なっ、なんと鋭い…!


「うっ、うん。なんでわかったの?」


少し動揺してしまい、それを見ていずみんが「ふふふ」と笑っている。

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