幼なじみの彼とわたし
結婚式の感想をお互い言い合ったあと、最後に
『今度よかったらごはん食べに行かない?』
って。

『できたら二人がいいけど、心細かったら誰か連れてきてもいいよ』
という言葉も添えられていた。

『そうですね、友だちも一緒がいいです』
と返事してたところ。


そのことを二人に言うとーーー。


「えぇー、ちゃっかり進展してるじゃない!!行くの?わたし一緒に行こうか?」

と麻ちゃん。
明らかに楽しんでる。


それとは対照的に「西本くんには言ってみた?」のいずみん。


「麻ちゃんが一緒に行ってくれるの?助かる!誘われたら断れないし。。遥ちゃんには言ってないよ。森田さんから連絡きたの一昨日だから遥ちゃんとは会ってなくて」


二人を見ながらまとめて返事をする。


「じゃ、会う日決まったら教えて!わたし絶対行くから!」

楽しそうな麻ちゃん。


「西本くん、亜衣紗ちゃんの家にごはんを食べに行ってるんでしょ?そのときにでも相談してみたらいいよ」


笑ってるけど、目が笑ってなさそうないずみん。
なんで、そこで遥ちゃん?

それよりーーー。


「…なんで、遥ちゃんがごはんを食べに来てるの知ってるの?」

わたし言ったことなかったと思う。
秘密にしていたわけじゃないけど、知られていることに少し胸がざわっとした。


「あ、西本くんが言ってたの。ね?麻ちゃん?」

いずみんはサラダうどんを食べながら麻ちゃんに振っている。


「うん。けっこうよく行くって」

なんで黙ってたのよ、と言いながら、カツ丼を頬張っている。
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