幼なじみの彼とわたし
「黙ってたわけじゃないけど、言う機会もなかったし。一人分も二人分もあんまり変わんないでしょ?幼馴染みだし」

「まぁ、そだね」

そのあとは、他愛ない話をして休憩時間を過ごした。


「じゃあ、亜衣紗、また連絡ちょうだいね」

そう言って別れた。



その日の夜、シャワーを浴びたあとソファに座ってテレビを見ているとスマホが音とともに光った。
森田さんからのLINEだ。


『今週の金曜日の夜、都合どうかな?』


おっと、金曜日ね。

大丈夫だったと思うけど、念のためスマホのスケジュールを確認すると、やっぱり大丈夫だった。

定時で帰れるかどうかは行ってみないとわからないけど。
麻ちゃんにも予定を聞いてみると『仕事の後は予定がない』とのことだから大丈夫。

『19時くらいからなら大丈夫ですよ』
『よかった。お友だち連れてくる?』
『はい、モーリーの結婚式にも出席していた女の子と一緒にいいですか?』
『もちろん』
『では、当日に』


そんなやり取りをしたあと、麻ちゃんにまた連絡する。
麻ちゃんもその時間でOKみたいだ。


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