幼なじみの彼とわたし
そういえば、いずみんは遥ちゃんに相談するように言ってたな。
遥ちゃんはいつごはん食べに来るだろうか。
しばらく来てないから、明日とか明後日とかかな。
そしたら話そう。


ピンポーン♪


仕事の帰りにスーパーに寄って帰って、ごはんを作っていると、玄関のチャイムがなった。

今日のお昼休みにスマホを見ると遥ちゃんから『今日行ってもいい?』の連絡が来ていて、OKの返事をしていたから遥ちゃんかな。

モニターを見るとやっぱり遥ちゃんだ。
料理の手を止めて、バタバタバタと小走りで玄関に向かう。
玄関の戸を開けて。

「おかえり、遥ちゃん!」

「ただいま、亜衣」

毎回恒例のやり取りをしたあと、遥ちゃんはさっさとリビングのソファまで歩いていくので、その姿を急いで追いかける。

今日の夜ごはんは、チキン南蛮、キャベツの千切りがメインのサラダ、きゅうりの梅和え、お味噌汁だ。
簡単な料理だけど、わたしも仕事をしているから仕方ない。


「ごめん、遥ちゃん、ちょっと待ってて。すぐ盛りつけるから」


遥ちゃんに声をかけて急いで盛りつけて、ローテーブルに運ぶ。

遥ちゃんは、わたしが盛りつけている間にいつものTシャツとハーフパンツに着替え、ソファに凭れてテレビを見ていた。
わたしがローテーブルに料理を運び始めると、手慣れた様子でランチョンマットを出してきてお皿を並べてくれる。
いつもこんなかんじ。
いい連携だと思う。
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