幼なじみの彼とわたし
ん?服?
あぁ、この前言ってたあれね。


「あぁ、亜衣の家でごはん食べたり飲んだりするときに、楽な格好のほうがいいから。スーツだとくつろげないし」

「えっ、にっしー、亜衣紗の家にごはん食べに行ってるの?」

「そうだけど」

嘘つく理由もないから、本当のことを答える。



「えーー」

「亜衣紗ちゃん、料理上手だもんね」

「よく行くの?」

「いや、週1くらい?多いと週3のこともある」

「「週3!?」」


二人とも目がまんまるだ。
吉田は飲みかけてたドリンクを吹き出しそうになっている。
口に入れる前でよかったな。


「西本くん、彼女は?」

「いないけど。」

「まぁそうだよね。いたら、そんなに亜衣紗ちゃんのとこに行かないよね」


まぁそうだな。
手元のビールを飲んでいると、吉田が慌てた声を出す。


「ちょっと見て!亜衣紗が知らない男の人と話してる!!」

「あ、ほんとだ。誰だろ、あの男の人。モーリーの友達かなぁ」


いずみも視線を向けたらしい。
俺もビールのグラスをテーブルに置いて、二人の視線の先を見てみる。


前のめり気味の少しチャラそうに見える茶髪の男と、若干引き気味の亜衣の姿。
何を話しているのかはここからではわからないけど。

話、長くねぇか?
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