幼なじみの彼とわたし
家に帰り、森田さんにお礼のメッセージを送っておく。

『さっきはおごってくれてありがとう。
とっても楽しかったです。
おやすみなさい』

こんなかんじかな。
おやすみなさいのスタンプとともに送信ボタンをおすとすぐ返信が届く。


『こちらこそ、来てくれてありがとう。
俺も楽しかった。
おやすみ』

森田さんからは、またね、というスタンプが送られてきた。
もっとチャラい人だと思ったけど、意外にいい人だったなぁ、森田さん。

それが今日の感想。


翌週。


「あれ?今日はいずみもいるの?」


仕事帰りにいつものように夜ごはんを食べに来た遥ちゃん。
リビングまで来ていずみんの姿を見て驚いた様子。

そりゃそうだ、今まで遥ちゃんとの夜ごはんに誰かを呼んだことなんてなかったんだから。


「せっかくの二人の時間を邪魔して申し訳ないと思ったんだけど、気になっちゃって。大丈夫、食べたらすぐ帰るから、ね?」

といずみん。


月曜日にたまたま社内で会ったときに、『西本くんが今度亜衣紗ちゃんちに行くときに一緒に話したいから教えてね』と言われていて。
今日、遥ちゃんから連絡あったから、いずみんにも教えたのだ。
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