幼なじみの彼とわたし
「それがさ、アイツ。あぁ見えて真面目でいいヤツなんだよ。で、頭もよくて成績優秀。社交性もあるし、大学時代からの付き合いだけど、かなりモテる男だな」
あのチャラそうな茶髪男が?
まぁ亜衣紗に連絡先を聞いてくるくらいだし、ノリもよさそうだ。
そこまでは見た目から判断していたが、真面目で頭もいいとは。。。
一瞬守本の方を向いてまた目線をはずす。
「へぇ、そんな感じには見えなかったけどな」
やっぱり亜衣が作ってくれるハンバーグのほうがおいしいな、なんて思いながら口に運ぶ。
「そうなんだよ。そのギャップがいいらしい。女はギャップに弱いっていうし」
「ギャップねぇ…」
どうすれば俺もギャップが作れるだろうか、なんて普段は考えもしない無意味なことを考えていると。
「あ、噂をすれば、だ」
亜衣が食堂に来たのかと思って入口付近を見てみるが違うようだった。
守本のスマホがLINEのメッセージ受信を通知したらしい。
左手で操作しながら、「えーっ」と声を出している。
「森田、高森さんに告白する前にフラれたって!」
ほら、と守本が俺にスマホの画面を見せてくれる。
見ていいものかどうか迷ったが、画面をこちらに向けてくれるからすぐ目に入った。
『俺の慰め会してくれ』
『まだ告白もしてないのに亜衣紗ちゃんにフラレた』
『藤木と千尋ちゃんのせいだ』
その文章のあと、何かのキャラクターが涙を滝のように流しているスタンプが見える。
あのチャラそうな茶髪男が?
まぁ亜衣紗に連絡先を聞いてくるくらいだし、ノリもよさそうだ。
そこまでは見た目から判断していたが、真面目で頭もいいとは。。。
一瞬守本の方を向いてまた目線をはずす。
「へぇ、そんな感じには見えなかったけどな」
やっぱり亜衣が作ってくれるハンバーグのほうがおいしいな、なんて思いながら口に運ぶ。
「そうなんだよ。そのギャップがいいらしい。女はギャップに弱いっていうし」
「ギャップねぇ…」
どうすれば俺もギャップが作れるだろうか、なんて普段は考えもしない無意味なことを考えていると。
「あ、噂をすれば、だ」
亜衣が食堂に来たのかと思って入口付近を見てみるが違うようだった。
守本のスマホがLINEのメッセージ受信を通知したらしい。
左手で操作しながら、「えーっ」と声を出している。
「森田、高森さんに告白する前にフラれたって!」
ほら、と守本が俺にスマホの画面を見せてくれる。
見ていいものかどうか迷ったが、画面をこちらに向けてくれるからすぐ目に入った。
『俺の慰め会してくれ』
『まだ告白もしてないのに亜衣紗ちゃんにフラレた』
『藤木と千尋ちゃんのせいだ』
その文章のあと、何かのキャラクターが涙を滝のように流しているスタンプが見える。