幼なじみの彼とわたし

side 亜衣紗

昨日の夜、いずみんからメッセージが来た。


『明日の夜、空いてる?水曜日で次の日仕事だけど女子会しない?』


予定もなかったし、いずみんと話したいと思っていたから、わたしはすぐOK した。
麻ちゃんからは、『今週は自分磨き週間だからまた今度誘って』とメッセージが来ていた。


いずみんとふたりなら、と思い、「うちでどう?」と言ったところ、 「いいの?じゃあお言葉に甘えて」となり、もうすぐいずみんが飲み物を持って来てくれることになっている。


ローテーブルには、サラダ、オクラやアスパラ、エリンギのバター焼き、チヂミ、イカの姿焼き、鶏皮や砂肝などのおつまみが並んでいる。


ピンポーン♪

いずみんだ。


「どうぞー」

玄関までバタバタと走っていき、ドアを開ける。


「ごめんねー、お言葉に甘えちゃって。飲み物持ってきたから、飲まないヤツ冷蔵庫に入れててもらっていい?あとデザートにプリン買ってきたから、これも入れててくれる?」

「ありがとう。うれしい」


いずみんは靴を脱いでリビングに向かっていく。
わたしは、いずみんから受け取った飲み物やデザートを冷蔵庫に入れる。


「すごーい、おいしそう!!全部作ったの?亜衣紗ちゃんの家にして大正解だね」


いずみんの声が聞こえてくる。
喜んでくれているようでよかった。
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