お前が好きだなんて俺はバカだな
先輩と駅前で待ち合わせしてると、
「美咲さん、おはようございます。
遠谷先輩と待ち合わせですか?」
東條兄妹がいた。
って...2人で歩くことあるんだ...。
「昨日は兄がお騒がせしました。」
「ううん...。大丈夫。」
「兄も反省したようですから。」
なんだか満足そうに微笑む問題の兄だけど、
確かに、顔に絆創膏多いですね。
「めちゃくちゃ楽しかったよ。
またやりたいな。」
「あの、こう言ってますけど、この人本当に反省してます?」
「兄がこう言っているということは反省しているということですから。」
よ、よく分からん...。
「先輩は、東條さんでもやっぱり強いって思います?」
「そりゃあもちろん。
君も一回殴られてみれば?」
「はい...?」
「そうすればめちゃくちゃ愛を感じるよ。」
「そんなもん感じないでいただきたいです...。」
ちょっと気になっちゃうじゃないか...。
私を危ない思考にさせないでください...。
「もう先輩と喧嘩しないでくださいね。」
「うん。
友達になってくれるって約束してくれたからね。喧嘩はもうしないよ。」
「友達...ですか。」
「そう、僕と美礼くんはおともだちだよ。」
そんなに嬉しいのかな...。
普段の先輩じゃ言えばすぐ友達になってくれそうだけど。
「でも、いいなぁ。
君は美礼くんとデートでしょ?」
「まあ...はい。」
「いいなぁ。
僕もデートしたい。」
「そ、そうですか...。」
「願わくば美礼くんと。」
「だめです!」
地味にライバル増えて欲しくない...。
「お兄ちゃん。
ばかなこと言ってないでもう行きますよ。」
「はーい...。」
前までの立場が逆転してない...?
そこに先輩がきた。
「今のって、お騒がせ兄妹?」
「そうです...。
お兄さんの方は先輩とお友達になれてすごく喜んでましたよ。」
「へえ...。
普通に言えばそれで済んだのにな。」
やっぱりそう言いますか...。
「先輩は他にお友達っているんですか?」
「顔馴染みは何人かいるけど友達ってほどでもないよな。
でも、お前とは友達でもあり親友でもあり、恋人でもありたいっていう欲は尽きない。」
「おぅ...ミスター欲張り...。」
先輩の表現の仕方も結構独特だったりする。
しかもそれを結構軽い口調で、おまけに真顔で言ったりするから真意がよく分からない。
「で、どこいく?」
「先輩の家です。」
「わざわざまた一駅電車に乗って行くってことか。」
「はい。電車なら学校や私の家とかに歩いて行くよりは楽だと思います。」
「確かに、結野さまのおっしゃるとおり。」
「なんですか、その違和感ありありのへりくだり方は。」
「俺にことのほか重要な話があるんだろう。」
「はい。
先に会いたいって言い出したのは先輩ですけどね。」
「うん。」
先輩のみこみが早いな。
きっと、私が何を言いたいのかも分かってるんだろうな...。
そっと横顔を見ると、改めて先輩と一緒にいれる儚さをしみじみと感じた。
「美咲さん、おはようございます。
遠谷先輩と待ち合わせですか?」
東條兄妹がいた。
って...2人で歩くことあるんだ...。
「昨日は兄がお騒がせしました。」
「ううん...。大丈夫。」
「兄も反省したようですから。」
なんだか満足そうに微笑む問題の兄だけど、
確かに、顔に絆創膏多いですね。
「めちゃくちゃ楽しかったよ。
またやりたいな。」
「あの、こう言ってますけど、この人本当に反省してます?」
「兄がこう言っているということは反省しているということですから。」
よ、よく分からん...。
「先輩は、東條さんでもやっぱり強いって思います?」
「そりゃあもちろん。
君も一回殴られてみれば?」
「はい...?」
「そうすればめちゃくちゃ愛を感じるよ。」
「そんなもん感じないでいただきたいです...。」
ちょっと気になっちゃうじゃないか...。
私を危ない思考にさせないでください...。
「もう先輩と喧嘩しないでくださいね。」
「うん。
友達になってくれるって約束してくれたからね。喧嘩はもうしないよ。」
「友達...ですか。」
「そう、僕と美礼くんはおともだちだよ。」
そんなに嬉しいのかな...。
普段の先輩じゃ言えばすぐ友達になってくれそうだけど。
「でも、いいなぁ。
君は美礼くんとデートでしょ?」
「まあ...はい。」
「いいなぁ。
僕もデートしたい。」
「そ、そうですか...。」
「願わくば美礼くんと。」
「だめです!」
地味にライバル増えて欲しくない...。
「お兄ちゃん。
ばかなこと言ってないでもう行きますよ。」
「はーい...。」
前までの立場が逆転してない...?
そこに先輩がきた。
「今のって、お騒がせ兄妹?」
「そうです...。
お兄さんの方は先輩とお友達になれてすごく喜んでましたよ。」
「へえ...。
普通に言えばそれで済んだのにな。」
やっぱりそう言いますか...。
「先輩は他にお友達っているんですか?」
「顔馴染みは何人かいるけど友達ってほどでもないよな。
でも、お前とは友達でもあり親友でもあり、恋人でもありたいっていう欲は尽きない。」
「おぅ...ミスター欲張り...。」
先輩の表現の仕方も結構独特だったりする。
しかもそれを結構軽い口調で、おまけに真顔で言ったりするから真意がよく分からない。
「で、どこいく?」
「先輩の家です。」
「わざわざまた一駅電車に乗って行くってことか。」
「はい。電車なら学校や私の家とかに歩いて行くよりは楽だと思います。」
「確かに、結野さまのおっしゃるとおり。」
「なんですか、その違和感ありありのへりくだり方は。」
「俺にことのほか重要な話があるんだろう。」
「はい。
先に会いたいって言い出したのは先輩ですけどね。」
「うん。」
先輩のみこみが早いな。
きっと、私が何を言いたいのかも分かってるんだろうな...。
そっと横顔を見ると、改めて先輩と一緒にいれる儚さをしみじみと感じた。