お前が好きだなんて俺はバカだな
「だって、先輩、
会長に告白されたことあるんですよね...?」
私が、思い切って切り出すと、先輩は目を見開いた。
「え...俺が...、会長に?」
「はい。昨日会長から直接ききました。」
「...いつ?」
「2年前ぐらいの夏祭りです。」
「...ああ...そういやそんなことあったようななかったような。」
「覚えてないんですか?」
「うっすらとは覚えてるけど、
なんか曖昧な感じで...。
例え話みたいな感じで、もしここで好きだって言ったらどうするか、みたいなこときかれて。」
「それで、なんて答えたんですか?」
「ごめんなさい。
他に好きな人いるんで付き合うのは無理ですって言った。」
「え...好きな人、いたんですか?」
「うん。」
「...先輩さっき、恋愛も初だって言ってませんでした...?」
「...。」
先輩は黙ってしまう。
さっきのは嘘だったってこと...?
「先輩...。
別に私、怒りませんけど...。」
「ごめん...。」
「いえ...。
だってまだ私とは学校違うし、全然会ってないですもんね。
仕方ないですよ。」
「いや...そうじゃなくて。」
「え...?」
「俺、それもお前に言ってなかったなと思って。」
「それも?」
先輩は、少し視線を落とした。
じっと、ゆらゆら揺れる紅茶の赤を見つめている。
それが、何故か息を呑んでしまうほど、
凛々しく感じた。
会長に告白されたことあるんですよね...?」
私が、思い切って切り出すと、先輩は目を見開いた。
「え...俺が...、会長に?」
「はい。昨日会長から直接ききました。」
「...いつ?」
「2年前ぐらいの夏祭りです。」
「...ああ...そういやそんなことあったようななかったような。」
「覚えてないんですか?」
「うっすらとは覚えてるけど、
なんか曖昧な感じで...。
例え話みたいな感じで、もしここで好きだって言ったらどうするか、みたいなこときかれて。」
「それで、なんて答えたんですか?」
「ごめんなさい。
他に好きな人いるんで付き合うのは無理ですって言った。」
「え...好きな人、いたんですか?」
「うん。」
「...先輩さっき、恋愛も初だって言ってませんでした...?」
「...。」
先輩は黙ってしまう。
さっきのは嘘だったってこと...?
「先輩...。
別に私、怒りませんけど...。」
「ごめん...。」
「いえ...。
だってまだ私とは学校違うし、全然会ってないですもんね。
仕方ないですよ。」
「いや...そうじゃなくて。」
「え...?」
「俺、それもお前に言ってなかったなと思って。」
「それも?」
先輩は、少し視線を落とした。
じっと、ゆらゆら揺れる紅茶の赤を見つめている。
それが、何故か息を呑んでしまうほど、
凛々しく感じた。