お前が好きだなんて俺はバカだな
昼休みが終わり、教室を移動していたところ、廊下で先輩が歩いているのを見つけた。

「あ、先輩、大丈夫ですか?」

「...ああ。」

「連絡がなかったので、心配しちゃいました。」

「...すまん。」

「いえ。
今日放課後は一緒に...。」

「ごめん。
今日は遅くなる。先に帰っててくれないか。」

「そうですか...。
分かりました。」

「じゃあ。」

「あ、先輩。」

「...。」

「あの...色々心配なので...携帯のほう、既読だけでもつけてくれませんか?」

「ああ、ごめん。気をつける。」

「はい...。」

「じゃ、俺急いでるから。」

先輩はすぐに向こうに行ってしまった。

なんだかつれないなぁ...。
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