お前が好きだなんて俺はバカだな
この時期、日も短くなっているから、あっという間に暗くなってしまった。

会長は暗くなる少し前には、生徒会室から出てきて、私と目が合ったけど、何も言わずすぐに行ってしまった。

そして、そろそろ終業時間というときに、先輩が職員室から出てきた。

「...。」

先輩は、鋭い目つきで私を見つめる。

「先輩、やっぱり...ひとりだと心細くて...。」

「...なにやってんだよ。」

「すみません...。」

「まあいい。さっさと帰るぞ。」

「はい...。」

先輩を怒らせてしまったみたいだ...。
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