お前が好きだなんて俺はバカだな
放課後...。

本当に無神経な先生たちの話を廊下できいた。

先輩がどうして学校を休んでいたのか。

彼がどうして1人で暮らしていたのか。

それが、分かってしまった。

薄情な先生たちは、先輩が表向き悲しむ素振りを見せないことをいいことに、彼に後処理を押しつけた。

酷い話...。

吐きそうなくらいに...。

本当に...。

「結野。」

「先輩...。」

「昼来れなくてごめん。
電話とかくれてたのに。」

「いえ...大丈夫です。」

「話があるんだけど...いい?」

「え...はい。」
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