お前が好きだなんて俺はバカだな
お部屋に連れてきちゃった...。
「結野。」
「はい?」
「先に寝転んでみて。」
「な、なんでですか...?」
先輩は何も言わない。
わりと真面目な顔...。
「...え、何かする気ですか?」
「何でもする。」
...へ??
言葉とちょっとの時間差で、笑顔がくる。
それが、私の心をくすぐるんだ...。
「何でもって...私まだ未成年ですからね?」
「俺もだよ。」
「じゃあ、どうするんですか...?」
「俺の言う通りにしろよ。」
「え、えっと...。」
「そうしないと、そこに押し倒すけど
いい?」
...。
どうしよう。
戸惑っている間に、私が気にしちゃったのはやっぱり。
先輩が...さっきと同じ目をしていたこと。
誠実だけど、どこか切なそうで...。
寂しそうな...。
「...。」
先輩も、私の視線に気づいたみたいだ。
私がどんなことを思っているのかも。
だから、また抱きしめる。
私のことを大事にしてくれる。
どうしてなんだろう。
どうして私を選んでくれたんだろう。
「...ゆいの。」
耳元で先輩がささやく。
「ゆいの、ありがとう。」
「どうして、ですか...?」
「ぜんぶ。」
「わ、わたしだって、先輩...
ぜんぶ、ありがとう...なんです。」
「...。
今日は、すごく嬉しかった。」
「はい...。」
「お前の家族は、とても優しくてあったかいんだな。」
「はい。」
「お前と同じだ。」
「...はい。」
身体が少しずつ、傾いていくのを感じる。
倒れこんだけど、大丈夫。
先輩が優しく受け止めてくれたから。
「...あ。」
先輩...。
「らしく、ないよな
こんなの。」
「そんなこと...。」
「でも、少しなら
いいかな。」
はらりと落ちるしずく。
それが一度だけ、顔にかかった。
それは、先輩が私に初めて見せた涙だった。
「せんぱい、つらいんですか...?」
「違う。嬉しいんだよ。
俺、そういうのは耐性ないからさ。」
「ないちゃうほど、嬉しいんですね。」
「そう。
...あたたかいからさ。」
この人は、私がついていないとだめだ。
側にいてあげないと、
こうやっていつも我慢しちゃうんだから。
「もう、ためらったりしちゃだめですよ。」
「うん。」
「私のこと、いっぱい大事にしてくださいね。」
「大事にするよ。」
「ほんとですかね、心配です。」
「心配かけてごめん。」
「...キス、してください。
おでこじゃなくてここに。」
言うと、まもなく、先輩が唇を重ねた。
手...優しく握ってくれてる。
...うれしい。
こんなにも、私のこと想ってくれてるなんて。
「...もういっかい、せんぱい。」
...ちゅ。
「ん...んっ...。」
何度も、優しく重ねて...。
もう、それだけじゃだめで...。
もっと知りたくて。
先輩の気持ち。
「...もう少しだけ、深く、してもいい...?」
「...して、ください。」
先輩の表情はいつもと変わらず優しいのに。
今日は、いつもとは違って...。
「...は、ぅ、..。」
...舌が、入って...。
「ん...あ、ぁ...、せん...ぱ...。」
きもちい。
とろけ...ちゃう。
「...ぷは...。」
これでも...先輩は、平気そうな顔...。
そんなわけないか...。
我慢してるだけ。
「俺はばかだな。お前の部屋でこんなことするなんて。」
「...また先輩、後悔しちゃってるんですね?」
「そんなことないよ。ただ、ダメ押しでお前のこと...。」
また、その瞳が...。
...。
...なんにもできなくて。
抵抗、できない...。
先輩が少しだけ私の服を剥がした。
何するんだろう...?
「...っ...!」
お腹に先輩の口が当たって...。
そのまま...。
「...俺ってつくづく嫌なやつ、だよな。」
...くやしい。
先輩のこと、まだ...。
「そんなことないです。
先輩は、先輩は...。」
...。
「...跡、つけたけど、いたかった?」
「...いえ。」
「お前のこと、大事にするって言ったのにな。」
「いいんです。場合によってはこういうことも...。」
「こういうこと...?」
「先輩が自覚できないんなら...。
私は先輩だけのものだって。」
先輩は、仕方なく笑った。
私も、わたしも笑おう...。
私が先輩にできることはそれだけだから。
...。
先輩の寝顔を見つめる。
すごく安らかで、嬉しそうだ。
伝えられることは、伝えたかな...?
先輩も、寝るまでずっと、ありがとうとか、大好きだよって言ってくれた。
何度も。
私が安心して寝たかなって思って、先輩も安心して寝ちゃったんだ...。
...かわいい。
こうして見ると、まだ子どもみたい。
...子どもなんだろうな。
こうやって、愛を感じて自分も人を愛することをまだ知らないんだ。
先輩の心はそうやっていつまでも綺麗な氷のまま...。
「おやすみなさい、せんぱい。」
そう言って、キスをする。
ずっと、彼を想い続けていよう。
いつかは、ぜんぶを。
ひかりにかえてみせるから。
「結野。」
「はい?」
「先に寝転んでみて。」
「な、なんでですか...?」
先輩は何も言わない。
わりと真面目な顔...。
「...え、何かする気ですか?」
「何でもする。」
...へ??
言葉とちょっとの時間差で、笑顔がくる。
それが、私の心をくすぐるんだ...。
「何でもって...私まだ未成年ですからね?」
「俺もだよ。」
「じゃあ、どうするんですか...?」
「俺の言う通りにしろよ。」
「え、えっと...。」
「そうしないと、そこに押し倒すけど
いい?」
...。
どうしよう。
戸惑っている間に、私が気にしちゃったのはやっぱり。
先輩が...さっきと同じ目をしていたこと。
誠実だけど、どこか切なそうで...。
寂しそうな...。
「...。」
先輩も、私の視線に気づいたみたいだ。
私がどんなことを思っているのかも。
だから、また抱きしめる。
私のことを大事にしてくれる。
どうしてなんだろう。
どうして私を選んでくれたんだろう。
「...ゆいの。」
耳元で先輩がささやく。
「ゆいの、ありがとう。」
「どうして、ですか...?」
「ぜんぶ。」
「わ、わたしだって、先輩...
ぜんぶ、ありがとう...なんです。」
「...。
今日は、すごく嬉しかった。」
「はい...。」
「お前の家族は、とても優しくてあったかいんだな。」
「はい。」
「お前と同じだ。」
「...はい。」
身体が少しずつ、傾いていくのを感じる。
倒れこんだけど、大丈夫。
先輩が優しく受け止めてくれたから。
「...あ。」
先輩...。
「らしく、ないよな
こんなの。」
「そんなこと...。」
「でも、少しなら
いいかな。」
はらりと落ちるしずく。
それが一度だけ、顔にかかった。
それは、先輩が私に初めて見せた涙だった。
「せんぱい、つらいんですか...?」
「違う。嬉しいんだよ。
俺、そういうのは耐性ないからさ。」
「ないちゃうほど、嬉しいんですね。」
「そう。
...あたたかいからさ。」
この人は、私がついていないとだめだ。
側にいてあげないと、
こうやっていつも我慢しちゃうんだから。
「もう、ためらったりしちゃだめですよ。」
「うん。」
「私のこと、いっぱい大事にしてくださいね。」
「大事にするよ。」
「ほんとですかね、心配です。」
「心配かけてごめん。」
「...キス、してください。
おでこじゃなくてここに。」
言うと、まもなく、先輩が唇を重ねた。
手...優しく握ってくれてる。
...うれしい。
こんなにも、私のこと想ってくれてるなんて。
「...もういっかい、せんぱい。」
...ちゅ。
「ん...んっ...。」
何度も、優しく重ねて...。
もう、それだけじゃだめで...。
もっと知りたくて。
先輩の気持ち。
「...もう少しだけ、深く、してもいい...?」
「...して、ください。」
先輩の表情はいつもと変わらず優しいのに。
今日は、いつもとは違って...。
「...は、ぅ、..。」
...舌が、入って...。
「ん...あ、ぁ...、せん...ぱ...。」
きもちい。
とろけ...ちゃう。
「...ぷは...。」
これでも...先輩は、平気そうな顔...。
そんなわけないか...。
我慢してるだけ。
「俺はばかだな。お前の部屋でこんなことするなんて。」
「...また先輩、後悔しちゃってるんですね?」
「そんなことないよ。ただ、ダメ押しでお前のこと...。」
また、その瞳が...。
...。
...なんにもできなくて。
抵抗、できない...。
先輩が少しだけ私の服を剥がした。
何するんだろう...?
「...っ...!」
お腹に先輩の口が当たって...。
そのまま...。
「...俺ってつくづく嫌なやつ、だよな。」
...くやしい。
先輩のこと、まだ...。
「そんなことないです。
先輩は、先輩は...。」
...。
「...跡、つけたけど、いたかった?」
「...いえ。」
「お前のこと、大事にするって言ったのにな。」
「いいんです。場合によってはこういうことも...。」
「こういうこと...?」
「先輩が自覚できないんなら...。
私は先輩だけのものだって。」
先輩は、仕方なく笑った。
私も、わたしも笑おう...。
私が先輩にできることはそれだけだから。
...。
先輩の寝顔を見つめる。
すごく安らかで、嬉しそうだ。
伝えられることは、伝えたかな...?
先輩も、寝るまでずっと、ありがとうとか、大好きだよって言ってくれた。
何度も。
私が安心して寝たかなって思って、先輩も安心して寝ちゃったんだ...。
...かわいい。
こうして見ると、まだ子どもみたい。
...子どもなんだろうな。
こうやって、愛を感じて自分も人を愛することをまだ知らないんだ。
先輩の心はそうやっていつまでも綺麗な氷のまま...。
「おやすみなさい、せんぱい。」
そう言って、キスをする。
ずっと、彼を想い続けていよう。
いつかは、ぜんぶを。
ひかりにかえてみせるから。