お前が好きだなんて俺はバカだな
総務課の方は相変わらず忙しそうだが...。

今日は特に、こちらでミスがあったみたいで、総務課は対応に追われている...。

なんだか...申し訳ない...。

そんなわけで、改めて謝罪や労いも兼ねて部長と私がまた総務課の部屋に行くことに...。

「失礼します...。」

「あれ、遠谷課長は?」

「今外出中です。もう少しで戻ってくるとは思いますが。」

「そうですか。」

丁寧に謝罪するつもりだったけど、今は課長がいないみたいだし、とりあえず、この場では労いの品を渡して、その場を後にすることにした。

「まだ若いのに、無理させて申し訳ないよね。」

「そうですね。」

「今回はこちらのミスが元凶だけど、
そもそも上の人間が、まだ入社から間もない若手を総務の課長にするのもどうかと思うけどね。まだ部に所属した課に配属された方がマシだよ。」

「そうですね...。」

なんだかよく分からないけど、
この会社の総務課って特殊みたいだ。

普通色んな部があって、その中に課があるみたいだけど、総務は部ではなく、総務課のみで独立している。

「僕も課長やったことあるけど、大変なんだよ。年功序列って、古い考え方ではあるけど、極端に逸脱しても不安を煽るだけな気がするな。」

「はい...。」

「いずれにせよ、彼が心配だ。
体崩さないかね...?」

「それは...。」

私に言われても...。

というか、私の不安が増強しちゃうから...。

せっかく気にしないようにしてたのに。

なんだか、私まで心配になってきちゃった...。

やっぱり、

少しくらいは...。
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