お前が好きだなんて俺はバカだな
今日なんか疲れたし、休憩室の自販で何か買おうかな。

「あ、メロンソーダある。」

こんな歳にもなってメロンソーダはどうかって言われるかもしれないけど、もうだいぶ暖かくなってきてるし、冷たい飲み物は恋しいよね。

お酒よりも、気晴らしになるかもしれないし。

と、そこに誰か入ってきた。

遠谷課長...。

こういうところ来るイメージあまりないけど。

今日は迷惑かけちゃったからな...。

一応謝っておこうかな。

「あの、お疲れ様です。」

「お疲れ様です。」

「今日は、経理部で、ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。」

「もう解決したから気にしないでください。」

「はい、あの、差し入れ召し上がっていただきましたでしょうか...。」

「これから頂きます。お気遣いありがとうございます。」

「あ、はい...。」

私が選んじゃったんであまり自信ないけど。

「あ、すみません。
邪魔ですよね。」

「いえ、大丈夫です。ここは公共の場所ですので。
ごゆっくりどうぞ。」

「はい...。」

ここまでだと...もしかして私のこと気付いてないのかな。

そんなことを考えているうちに、さっと飲み物を片手に去っていってしまう。

本当はここで息抜きしたかっただろうけどな...。
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