お前が好きだなんて俺はバカだな
次の日、職場にいくと、やっぱり彼がいた。

急に休むわけにはいかないんだろうな。

まあ、同じ課にはえりなちゃんがいるから大丈夫だって東條さんは言ってたけど...。

意外とあの子サバサバしてるし...。

上手くやっていけてるのか不安...。

「またいつもの結野に戻ってんねー。」

よっちゃんが茶々入れてきた。

「今回は結構深刻なの。」

「また課長のこと?」

「うん。最近体調とか良くなさそうなの...。」

「そういうときはしれっとまたお菓子とかお土産あげちゃえばいいのよ。」

「いいのかな...。同じ課でもないし、誕生日でもないし...。」

「あー、タイミング?
そんなの適当でいいのよ。
おつかれさまでーすって。」

「えー...。」

「案外そういうので喜んでくれるよ。
男って単純だからね。」

「そうなんだ...。」

「もしあれじゃ、この仕事終わったら一緒に買いにいってあげようか?
私いいお土産知ってるよ。」

「いいの?」

「うん。」

「ありがとう。」

「まあ、こういうスマイルが1番の薬になるかもね。」

「え?」

「なんでもない。じゃ、また後でね。」

すごいな。
よっちゃんって意外とデキる女子だな...。
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