お前が好きだなんて俺はバカだな
最近、入れ替わり異動なんてよく噂されちゃってるけど。
私(表面上は)とえりなちゃんが同時に異動願いを出したので、それが安易に受理されてこんなことに。
ホワイトな会社なのはいいけど、ちょっとお気楽すぎやしませんかね...?
一方、
せっかく同僚とも仲良くなれてもこっちだと美礼さん以外知ってる人いないし。
真面目な人多いから気軽に話しかけたりとかもできなさそうだし、複雑な気持ちだ...。
というか、覚えること多すぎる...。
ここでいう総務課って、基本言っちゃえば何でも屋みたいな感じだから、その都度、部署や課によって対応みたいなものを覚えなくちゃいけなくて大変...。
私1人でも扱う事案多いし...。
その場で誰かに相談しようにもみんな忙しそうだし...。
というか、わからないことしかないし。
...この仕事を1年でマスターして課長ってあの人どんだけ...?
このままじゃ...私が仕事できないのを見て彼はいつか幻滅してしまうかもしれないなんて不安も...。
やっとひと息つけるかなと思ったらこんな感じだもんなぁ...。
それに、いちいち全部処理しようと思うときりがなくて、いつ帰っていいのか分からん...。
ブラックなわけじゃ全然ないけど、それでも雰囲気的に前の部署とは明らかに違うってわかった。
これじゃあ、彼のサポートなんて夢のまた夢かも...。
「おつかれ。」
「あ、課長お疲れ様です。」
「それ打ち込めば終わり?」
「はい。今日のところはですけど...。」
「もし明日辺り暇があればサポート入るけど。」
「いえ、そんな...大丈夫です。」
「まだ分からないことも多いだろうし、できるだけ共有した方がいいぞ。」
「はい。でも、あまり課長に負荷をかけてしまうのも申し訳ない気がして...。」
「まあ、そういう善意はありがたいけどな。報告はその都度よろしく。」
「はい。」
まあ、ここに来てやりやすいのは、仕事の依頼・承諾、報告や進捗具合とかそういうのはパソコンひとつでできるようになっていることだ。
メールとかで相談も一応できる。
とはいっても、状況も結構変わるし、本当は直接相談できた方が望ましいんだろうけど。
「すみません、今日は色々ご迷惑おかけして...。」
「大丈夫。初めてでも、きちんと対応できてたから。」
「もっと慣れるように頑張ります。」
「不安ならもっと相談してくれてもいいよ。こっちでも対応するから。」
なんか頼しすぎる...。
でも、それに頼りすぎても彼の体調面に差が出ちゃうだろうし、言わなさすぎても後々やらかしたあと大変だし...。
ジレンマだ...。
それに、もうひとつ気になったことは...。
真面目な上司なはずのに、思ったより優しいな...。
もっとビシバシ言われるんじゃないかと思ってたけど、他の人に接するのも含めてあまり叱ったりしてない。
それが逆に申し訳ないというか...。
ここの人が真面目で統率力が高まってる要因でもあるのかな...。
いや、というよりは。
圧倒的に実力でも人となりでも信頼できるリーダーがいるからだろうな...。
話を持ちかければ忙しくても落ち着いてすぐに反応を返してくれて、解決の指示を出してくれて、分からないことも説明してくれて...。
まるで何十年もそこにいる人みたい...。
「これってこのファイルに保存でいいんですか?」
「うん。細かいけど色々分けてあって、後で俺がチェックするから。もし、種類分からなかったらとりあえずここに置いて事項あったら記載しといて。」
「はい。」
几帳面だな...。
部屋とか見ても一目瞭然だけど...。
「終わった?」
「はい、ありがとうございます。」
「それじゃ、俺は帰るけど、お前はどうする?」
「今日も一緒に帰っていいですか?
美礼さんのお家...。」
「いいよ。」
本当にいいのかな...。
もうかなりお世話になってるけど。
私(表面上は)とえりなちゃんが同時に異動願いを出したので、それが安易に受理されてこんなことに。
ホワイトな会社なのはいいけど、ちょっとお気楽すぎやしませんかね...?
一方、
せっかく同僚とも仲良くなれてもこっちだと美礼さん以外知ってる人いないし。
真面目な人多いから気軽に話しかけたりとかもできなさそうだし、複雑な気持ちだ...。
というか、覚えること多すぎる...。
ここでいう総務課って、基本言っちゃえば何でも屋みたいな感じだから、その都度、部署や課によって対応みたいなものを覚えなくちゃいけなくて大変...。
私1人でも扱う事案多いし...。
その場で誰かに相談しようにもみんな忙しそうだし...。
というか、わからないことしかないし。
...この仕事を1年でマスターして課長ってあの人どんだけ...?
このままじゃ...私が仕事できないのを見て彼はいつか幻滅してしまうかもしれないなんて不安も...。
やっとひと息つけるかなと思ったらこんな感じだもんなぁ...。
それに、いちいち全部処理しようと思うときりがなくて、いつ帰っていいのか分からん...。
ブラックなわけじゃ全然ないけど、それでも雰囲気的に前の部署とは明らかに違うってわかった。
これじゃあ、彼のサポートなんて夢のまた夢かも...。
「おつかれ。」
「あ、課長お疲れ様です。」
「それ打ち込めば終わり?」
「はい。今日のところはですけど...。」
「もし明日辺り暇があればサポート入るけど。」
「いえ、そんな...大丈夫です。」
「まだ分からないことも多いだろうし、できるだけ共有した方がいいぞ。」
「はい。でも、あまり課長に負荷をかけてしまうのも申し訳ない気がして...。」
「まあ、そういう善意はありがたいけどな。報告はその都度よろしく。」
「はい。」
まあ、ここに来てやりやすいのは、仕事の依頼・承諾、報告や進捗具合とかそういうのはパソコンひとつでできるようになっていることだ。
メールとかで相談も一応できる。
とはいっても、状況も結構変わるし、本当は直接相談できた方が望ましいんだろうけど。
「すみません、今日は色々ご迷惑おかけして...。」
「大丈夫。初めてでも、きちんと対応できてたから。」
「もっと慣れるように頑張ります。」
「不安ならもっと相談してくれてもいいよ。こっちでも対応するから。」
なんか頼しすぎる...。
でも、それに頼りすぎても彼の体調面に差が出ちゃうだろうし、言わなさすぎても後々やらかしたあと大変だし...。
ジレンマだ...。
それに、もうひとつ気になったことは...。
真面目な上司なはずのに、思ったより優しいな...。
もっとビシバシ言われるんじゃないかと思ってたけど、他の人に接するのも含めてあまり叱ったりしてない。
それが逆に申し訳ないというか...。
ここの人が真面目で統率力が高まってる要因でもあるのかな...。
いや、というよりは。
圧倒的に実力でも人となりでも信頼できるリーダーがいるからだろうな...。
話を持ちかければ忙しくても落ち着いてすぐに反応を返してくれて、解決の指示を出してくれて、分からないことも説明してくれて...。
まるで何十年もそこにいる人みたい...。
「これってこのファイルに保存でいいんですか?」
「うん。細かいけど色々分けてあって、後で俺がチェックするから。もし、種類分からなかったらとりあえずここに置いて事項あったら記載しといて。」
「はい。」
几帳面だな...。
部屋とか見ても一目瞭然だけど...。
「終わった?」
「はい、ありがとうございます。」
「それじゃ、俺は帰るけど、お前はどうする?」
「今日も一緒に帰っていいですか?
美礼さんのお家...。」
「いいよ。」
本当にいいのかな...。
もうかなりお世話になってるけど。