お前が好きだなんて俺はバカだな
「せんぱい!」

「なんだよ、道端で大きな声だして。」

「買ってくれたんですか?
ネックレス...。」

改めて袋の中を確認すると、イヤリングと欲しかったネックレスが一緒に入っていた。

「え?
...まあ、それも一緒につけたらいいんじゃないかと思って。
限定品みたいだし。」

「ありがとうございます!
でも...大丈夫ですか?」

「何が?」

「ご予算的な...。」

「心配するな。
お前が無駄に謙虚なだけだろ。」

無駄に謙虚...。

でも、本当に大丈夫かな...。

「...これでお前の気がひきつけられるんだとしたら、それって安いものだよな。」

「え?
それってどういう...。」

「...俺の前では可愛くいてくれってことだよ。」

...。

まあ、いっか。

素直に喜ぼう。
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