お前が好きだなんて俺はバカだな
「...。」

オフィスではもう2人きり。

彼にまじまじと見られてる...。

変かなぁ...。

「これから...帰るんだよな。」

「うん。」

「...あのさひとつ言っていい?」

「う、うん...。」

「その化粧はさすがに人前では遠慮してくれるかな。」

う...。

やっぱり不発...。

「落としたほうがいい?」

「今日はしばらくそのままでいて。」

「なんで?変なんでしょ?」

「変じゃない。」

「でも遠慮しろって...。」

「...ああごめん、もう遠回しにしたって仕方ないからはっきり言わせてもらう。
お前、かわいすぎるんだよ。」

「...???」

「そりゃ、仕事上身嗜みには気を使わなきゃいけないのは分かるし、多少は目を瞑ろうかと思ったけど。
それは許容範囲外。俺の前以外及び職場等公然の場では禁止。」

「な、なんで...??」

「まず、ただでさえお前のこと可愛くて好きなのに、そこまで迫られたら仕事に集中できない。

次に、他の男により一層目をつけられたら困る。単純に俺が困り果てる。

ともかく、その時々の心持ちによっては、理性が保てなくなるから勘弁して。」

「...やっぱり落とそうか?(^_^;)」

「今日は厳重に保護して、早急に家に連れて帰るから大丈夫。」

えっと...不発ではなかったってことかな...?

好評なのかは...彼の評価が独特でよく分からないけど。

「それで...本当のところはどうなの?」

「かわいい、大好き。
早く一緒に帰ろ?」

「うん(*´꒳`*)」

もー素直なんだかなんなんだかー//
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