お前が好きだなんて俺はバカだな
お昼...奢ってもらっちゃったな...。

ブラブラ歩いていると、小さなゲームセンターがあった。

「先輩ってこういうところ来たことあります?」

「...あるに決まってるだろ。」

「だって一応先輩、優等生ですし、こういうところで遊んだりする暇はないんじゃないかなと思って。」

「行くよ。俺だって。」

「へえ...。
まさか、ひとりで?」

「...1人じゃ悪いか。」

「いえ。」

さっきから私は余計なことばっかり言ってる気がするけど、先輩は私と話していて嫌な感じはなさそう。

というか、満更でもなさそう...。

普段どおり、皮肉の言い合いって感じかな。

それが1番落ち着くんだろうな。

「先輩、ゲーセン入ってみましょうよ。」

「えー...まあ、いいけど。」

「やったー。」

私を見て、先輩は大袈裟にため息をついてみせた。

でも、やっぱり満更でもなさそう。
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