お前が好きだなんて俺はバカだな
「お前、自習室で何してたんだ?」
「数学教えてもらってました。」
「誰に?」
「白鳥さんです。」
「...ほーう。」
先輩は不敵な笑みを浮かべる。
もはや怒らなくなったところが恐ろしい。
「それで、あいつの数学は分かりやすかったか?」
「はい。授業よりも分かりやすかったです。」
「へぇ、それは良かったな。」
「でも...やっぱり数学って難しいですよね。私には向かないです。
理数科の人はあんなに難しいことができて凄く立派だと思います。」
「ふーん。」
「ちゃんと生徒会の仕事してる先輩も立派ですよ。」
「別に俺を無理にたてなくてもいい。
俺は地道に勉強なんてやりたくねえし。どうせ立派じゃねえから。」
「もぅ...。なんでそうやってすぐに拗ねちゃうんですか。」
「別に拗ねてない。」
「拗ねてます。」
「拗ねてねえよ、ばーか。」
先輩はプイっとそっぽを、向いてしまった。
やっぱり、こうなっちゃうよな...。
「もー、機嫌直してくださいよっ。」
わざとらしく、腕組みなんかしてみたけど、先輩はこっちを向いてくれない。
「...そんなに私のこと信用できないですか?」
「お前のこと信用したって、どうにもならないこともあるだろ。」
「どうにもならないことってなんですか。」
「それは...。
、もういい。」
「えー。」
でも...。
腕、組んだの...離さないんですね...。
「ふふふ。」
「なんだよ。」
「先輩、意地悪してごめんなさい。」
「...。」
「先輩がやきもちやくの、ちょっと見たかったから...。
ごめんなさい。」
「...。」
先輩はまた遠くを見つめてしまった。
「俺も...。」
「え?」
「俺も、勉強教えてやるから。」
「先輩...。」
「だから、俺のこと、
もっと...。」
先輩...?
不思議と、
その切ない横顔が、ちょっとだけ甘酸っぱくて。
先輩...。
たまらなくて、先輩の腕をもっと、ぎゅっとした。
そうしたら、先輩がやっとこっちを見て笑ってくれた。
...。
やばい。
ハマっちゃいそう...。
「数学教えてもらってました。」
「誰に?」
「白鳥さんです。」
「...ほーう。」
先輩は不敵な笑みを浮かべる。
もはや怒らなくなったところが恐ろしい。
「それで、あいつの数学は分かりやすかったか?」
「はい。授業よりも分かりやすかったです。」
「へぇ、それは良かったな。」
「でも...やっぱり数学って難しいですよね。私には向かないです。
理数科の人はあんなに難しいことができて凄く立派だと思います。」
「ふーん。」
「ちゃんと生徒会の仕事してる先輩も立派ですよ。」
「別に俺を無理にたてなくてもいい。
俺は地道に勉強なんてやりたくねえし。どうせ立派じゃねえから。」
「もぅ...。なんでそうやってすぐに拗ねちゃうんですか。」
「別に拗ねてない。」
「拗ねてます。」
「拗ねてねえよ、ばーか。」
先輩はプイっとそっぽを、向いてしまった。
やっぱり、こうなっちゃうよな...。
「もー、機嫌直してくださいよっ。」
わざとらしく、腕組みなんかしてみたけど、先輩はこっちを向いてくれない。
「...そんなに私のこと信用できないですか?」
「お前のこと信用したって、どうにもならないこともあるだろ。」
「どうにもならないことってなんですか。」
「それは...。
、もういい。」
「えー。」
でも...。
腕、組んだの...離さないんですね...。
「ふふふ。」
「なんだよ。」
「先輩、意地悪してごめんなさい。」
「...。」
「先輩がやきもちやくの、ちょっと見たかったから...。
ごめんなさい。」
「...。」
先輩はまた遠くを見つめてしまった。
「俺も...。」
「え?」
「俺も、勉強教えてやるから。」
「先輩...。」
「だから、俺のこと、
もっと...。」
先輩...?
不思議と、
その切ない横顔が、ちょっとだけ甘酸っぱくて。
先輩...。
たまらなくて、先輩の腕をもっと、ぎゅっとした。
そうしたら、先輩がやっとこっちを見て笑ってくれた。
...。
やばい。
ハマっちゃいそう...。