答えのないもの(超短編)
そう言われてもピンとこなかった。
でも今なら分かる。
それから1ヶ月の絶食や
週1回注射をして治療して
どれだけ頑張っても
合併症の片頭痛、関節痛は定期的にくる。
動けなかった頃に比べれば
今は働く事が出来ているし
主治医との出会いで考えも変わって
生きていく事が出来ている。
でも、働けていても
しんどくて仕事を休んでしまう時もある。
本当は主治医は働く事に賛成ではない。
休む事で迷惑をかけるし
私自身もその負い目からストレスが溜まり
持病が悪化する可能性があるからだ。
だが、生活を考えると
働かないといけないし私は働きたい。
だから働いている。
職場の人も他人もいまも冷たい。
正社員ではない事にクズと言われる事もあるし
休むと居場所なんてない。
理解のない病気と向き合うということは
そういうことなのだ。
< 6 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop