カッコウ
みどり 1
「俺達、もう会うのは止めよう。」
シャワーを浴びて身支度をしながら茂樹が言う。みどりはベッドの中で首を振る。いつものこと。抱くまでは優しいくせに。終わってしまうと身勝手な茂樹。
「俺はもう行くけど。みどりはゆっくりしていていいよ。」
ホテルに一人残るみどりのことなど気にも留めない茂樹。
「出張から戻ったら連絡するよ。ゆっくり話そう。」
茂樹はそう言って部屋を出て行く。ベッドの中、ドアに背を向けるみどりを茂樹が見ていないことは背中で感じる。
わかっていたこと。それでも茂樹に抱かれたかった。
大丈夫。どうせ茂樹はまた誘う。みどりの体が欲しくなれば。体だけの関係で構わない。
ベッドを下りたみどりは、服をかき集めシャワールームに向かった。
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