カッコウ
孝明は溢れる涙を止めることができなかった。

大翔が自分の子供じゃないなんて、一度も思わなかった。

初めての子供だから、むしろ悠翔よりも手をかけて育てた。

悠翔よりも長い時間を一緒に過ごした。

それが他人の子供だったなんて。

受け止められない。
 


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