カッコウ
麻美は素直で、なんでも孝明に話してくれる。

仕事のこと、家族のこと、友達のこと。

どんなことでも、納得するまで話し合った。

みどりとは築けなかった、本音でぶつかり合う関係。
孝明は麻美といると安心して自分を見せられた。

自分の弱い所も、いい加減な所も。

麻美はすべて受止めて、時には文句を言い許してくれた。

この先の人生を麻美と一緒に生きていきたいと孝明が思うまで、時間はかからなかった。
 
 


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