カッコウ
孝明 1
健二から女の子を紹介すると言われた時、正直言って孝明は期待していなかった。
特に彼女が欲しかったわけでもないし。でも健二の彼女の紗江子が、
「写真、見ますか。佐山君の好みの人いるかな。」
と言って携帯電話の写真を見せた時、一人の女の子が孝明の目に留まる。
「この子、可愛いね。」
孝明が指す女の子を健二と紗江子は覗き込み
「みどりだ。やっぱりね。」と微笑んだ。
「紗江子はみどりちゃんを紹介したいって言っていたんだ。ちょうど良かったよ。」
と健二も笑顔で言う。
女の子が4人で写っている写真。どこかのレストラン。みんな楽しそうに笑っている。
その中の一人、みどりと呼ばれた女の子は孝明の好みだった。卵形の輪郭、切れ長の目は少しつり気味で。他の女の子よりも大人っぽい。
「みどり、彼いないから。佐山君に似合うと思うんだ。」
紗江子は屈託なく笑う。
「こんな綺麗な子が彼氏いないの?」
孝明が不思議そうに聞くと、
「そうなの。みどり、彼欲しいとか全然言わなくて。大学生になってから、ずっと彼いないの。」
紗江子も不思議そうに答える。
「へえ。何か理由があるのかな。」
と孝明が言うと、紗江子は首を傾げた。
「みどりに連絡して、会うって言ったらアポ取ってもいい?」
と言う紗江子に孝明は頷いた。
「うん。よろしく。」
と言って。健二と紗江子は微笑み合っている。
孝明はみどりに興味を持っていた。
携帯電話の写真だから実物と違うかもしれない。でも、あんなに綺麗な子なのに。
どうして彼が欲しくないのだろう。孝明は会って話してみたいと思いはじめていた。
特に彼女が欲しかったわけでもないし。でも健二の彼女の紗江子が、
「写真、見ますか。佐山君の好みの人いるかな。」
と言って携帯電話の写真を見せた時、一人の女の子が孝明の目に留まる。
「この子、可愛いね。」
孝明が指す女の子を健二と紗江子は覗き込み
「みどりだ。やっぱりね。」と微笑んだ。
「紗江子はみどりちゃんを紹介したいって言っていたんだ。ちょうど良かったよ。」
と健二も笑顔で言う。
女の子が4人で写っている写真。どこかのレストラン。みんな楽しそうに笑っている。
その中の一人、みどりと呼ばれた女の子は孝明の好みだった。卵形の輪郭、切れ長の目は少しつり気味で。他の女の子よりも大人っぽい。
「みどり、彼いないから。佐山君に似合うと思うんだ。」
紗江子は屈託なく笑う。
「こんな綺麗な子が彼氏いないの?」
孝明が不思議そうに聞くと、
「そうなの。みどり、彼欲しいとか全然言わなくて。大学生になってから、ずっと彼いないの。」
紗江子も不思議そうに答える。
「へえ。何か理由があるのかな。」
と孝明が言うと、紗江子は首を傾げた。
「みどりに連絡して、会うって言ったらアポ取ってもいい?」
と言う紗江子に孝明は頷いた。
「うん。よろしく。」
と言って。健二と紗江子は微笑み合っている。
孝明はみどりに興味を持っていた。
携帯電話の写真だから実物と違うかもしれない。でも、あんなに綺麗な子なのに。
どうして彼が欲しくないのだろう。孝明は会って話してみたいと思いはじめていた。