カッコウ
「毎週、泊まっていて大丈夫?」

二人で迎える三度目の週末に、孝明は聞く。
 
「大丈夫。当分、土曜日はバイトの子の家に泊まるって言ったから。」

みどりが笑顔で答えると、
 
「嘘つきだ。お母さん、気付いているよ。」

孝明は甘くみどりを見つめる。
 
「いいの。孝ちゃんと一緒にいたいから。」

みどりも甘く孝明に寄り添う。
 
「ありがとう。」と言ってみどりを抱きしめる孝明。

そんな時間は幸せでみどりを夢中にした。
 



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