王子様に愛されて



「芙柚、絶対そのパーカー脱がないでよ、あと……手」


「あ、はい……って、絶対脱ぎませんからっ」


「脱いだら俺の頭どうにかしちゃうわ」


「わ、私は恥ずかしくて死んじゃいます…っ」


こんな人がたくさんいる所でパーカー脱いだら……大変な事になっちゃう


いや、ちっちゃいけどね





────────────────



「和希先輩……」


歩いて、しばらく経った頃。

目の前にあるショッピングモールに…朱音さんがいるような気がして、和希先輩を呼んだ


「ん?どうした?」


「あれ……朱音さん?」


「……………あ、本当だ」


< 152 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop