王子様に愛されて
「芙柚、絶対そのパーカー脱がないでよ、あと……手」
「あ、はい……って、絶対脱ぎませんからっ」
「脱いだら俺の頭どうにかしちゃうわ」
「わ、私は恥ずかしくて死んじゃいます…っ」
こんな人がたくさんいる所でパーカー脱いだら……大変な事になっちゃう
いや、ちっちゃいけどね
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「和希先輩……」
歩いて、しばらく経った頃。
目の前にあるショッピングモールに…朱音さんがいるような気がして、和希先輩を呼んだ
「ん?どうした?」
「あれ……朱音さん?」
「……………あ、本当だ」