王子様に愛されて



「…………は、はいっ」


「行きましょ、ふっ」


口角を上げて私を見下ろす朱音さん

悪魔にしか見えない……っ



────────────────



人気のない廊下を渡る
多分……わざとそうしてるんだよね

それより……どこで話をするのかな?

私が呼び出されたのは下駄箱だったのに
真逆の方に向かってる


この先は………


「た、体育倉庫……?」


「話をしようね、芙柚ちゃん」


「……………っ」


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