王子様に愛されて
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「お風呂も……タオルも…すみませんでした」
「ううん、大丈夫だよ」
「今度……お詫びしま「芙柚、こい」
「へ…………っ?」
私の手を引っ張って歩く先輩
今までにないくらいの力で手を握ってくる
ちょっと……痛いかも
「和希先輩………っ」
「………………」
階段をのぼってる時、私が名前を呼んでも返事をしない、怒ってるの……?
────────バタンッ
思いっきり扉を閉める和希先輩
「芙柚、何があった」
「へ……………」
「なんであんなに濡れてた、俺を無視した」
「和希先輩………っ」