王子様に愛されて
*
「和希先輩…お腹空いちゃいました」
「あ、そろそろお昼の時間だもんね。
海の家でなんか食べるか」
「う、海の家…!!
ずっと行ってみたかったっていうか夢でした…!」
「目、キラキラしてる」
そう言って、わたしの顔を覗いてくる。
うぅ……、和希先輩の方がキラキラしてる…
「あれ、芙柚ちゃん?」
「……高木くん!!」
「は?だれ…?」
「同じクラスの高木 健くんですよ!」
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