王子様に愛されて



「ふ、芙柚……今10時よ。そろそろ出ないと間に合わないんじゃないかしら」


「そ、そうだよねお母さん……っ」


目の前で起きてる喧嘩に怯えながら私とお母さんはお姉ちゃんの部屋を出た。


あ……く、靴どうしよう……っ


「さっき、茉優が出しててくれた靴があるわよ。これ」


茶色のムートンブーツ

か、可愛い………



「あ、合う……?」


「もちろんっ!天使みたいよ。
あ、ナンパとか痴漢に気をつけなさいね」


「な、なんぱ……!?」


――――バタンッ




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