からふる。~第10話~
その晩。
「ではでは、わたくし、沼口薫の退院を祝して~」
『かんぱーい!』
予定通り沼口さんの退院祝いパーティーが行われた。
私の隣には、黒羽くんがいる。
「玲央がいるなんていつぶりだ~?」
「お寿司だから出てきたんですか?」
「ちげえよ。おれも一皮剥くために頑張るってさあやと約束したんだよ。な、さあや」
「さあやだと?」
あぁ、もう最悪。
青波先輩の前では名前呼ばないで。
いっちばん嫉妬深いって分かったから。
「おい、さあや。無視すんなよ」
「玲央、止めろ。さーやちゃんが嫌がってる」
「そうだ、そうだぁ!さあやんは黒ちゃんのものじゃないっ!」
「凜、お前見ないうちにおっきくなったなぁ?何センチだ?」
「162センチ」
「おいおーい、まじかよ!凜も応援団に入って鍛えようぜ!毎日腹筋200回、腕立て200回、スクワット500回!これやれば背伸びるぞ~」
「筋トレと身長の因果関係はございません。黄海くん、赤井大地の言葉を信じてはなりませんよ」
「余計なこと言うな!お前はいいよな~生徒会は選挙できるくらい人気だし!応援団は人数足りなくて辛いんだよ!」
「だからと言って全く関係ないことで黄海くんを釣るのは止めてください。詐欺です」
「なんだとー?!」
「ではでは、わたくし、沼口薫の退院を祝して~」
『かんぱーい!』
予定通り沼口さんの退院祝いパーティーが行われた。
私の隣には、黒羽くんがいる。
「玲央がいるなんていつぶりだ~?」
「お寿司だから出てきたんですか?」
「ちげえよ。おれも一皮剥くために頑張るってさあやと約束したんだよ。な、さあや」
「さあやだと?」
あぁ、もう最悪。
青波先輩の前では名前呼ばないで。
いっちばん嫉妬深いって分かったから。
「おい、さあや。無視すんなよ」
「玲央、止めろ。さーやちゃんが嫌がってる」
「そうだ、そうだぁ!さあやんは黒ちゃんのものじゃないっ!」
「凜、お前見ないうちにおっきくなったなぁ?何センチだ?」
「162センチ」
「おいおーい、まじかよ!凜も応援団に入って鍛えようぜ!毎日腹筋200回、腕立て200回、スクワット500回!これやれば背伸びるぞ~」
「筋トレと身長の因果関係はございません。黄海くん、赤井大地の言葉を信じてはなりませんよ」
「余計なこと言うな!お前はいいよな~生徒会は選挙できるくらい人気だし!応援団は人数足りなくて辛いんだよ!」
「だからと言って全く関係ないことで黄海くんを釣るのは止めてください。詐欺です」
「なんだとー?!」