男性恐怖症の女の子が束縛男子に恋をする。

やっぱり男子は苦手だ。

今、私の周りには男子が集まっている。

「ねぇねぇ、葵ちゃん。俺たちと付き合ってよ。」

両隣の男子を指してその人は言葉を発した。

この人は何を言っているのだろう。
普通、付き合うっていうのは１：１だと思う。けれどこの人は私に3人と付き合えと言っている。

正直この人が何を考えているのか分からない……

「ねぇ、ほら……はやく。こっち」
その男子は多分同級生だ。私を引っ張ってどこかへ連れていくつもりだ。

「やっ……やめて。」

「うりょ〜嫌がってる顔も可愛い〜。」

や、やばい……これはそろそろピンチかもしれない。怖い、怖い怖い怖い怖い

うぅ、もう嫌だ……男子なんて……
すると、怒鳴り声が聞こえた

「おい。お前ら、何やってんだよ。」

少し怒った口調で1人の男の子が近づいてきた。


「あぁ？！なんか用あんのか……え……あいつ……如月 真緒かよ……ちっ。見つかっちまったよ。お前ら、行くぞ」その人は真緒？さんを見るなり、舌打ちをしてどこかに行った。


「「へい！ボス」」そう言って、その2人もその人に言いなりになるように消えていった。


「あの、助けて頂いて……ありがとうございます……」私はぎこちなくお辞儀をした。すると、真緒さんは口を開いた。
「好きだ。」「へ？」