【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
身を起こすと
あっというまに、わたしに覆い被さってくる悪魔。
また……この男は。
躊躇なく、こういうことしてくる。
それにいちいちドキリとさせられるのは、すごく悔しい。
「近すぎ……」
「近づかなければ食えない」
食事のメカニズムがよくわかりません。
なにを、どうすれば、
悪魔の"食事"?
「魂……を。抜かれちゃうの?」
「そんなもの要らん」
そんなものとはなんだ。
「言っただろう? 一度に食する気はない、と」
そういえば少しずつ食べるみたいなこと宣言された。
言う通りにしていれば傷もつけないと。