【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


「貴様が教室に近づいてきたことは。香りでわかった。足音よりも先に感じとることができる。その姿を見ずとも貴様だとわかる」

「そんなに鼻がきくの?」

「刹那は特別な香りがするからな」


じゃあ、覗いていたこと

最初からバレバレだったんだ。


たとえうしろを向いていても、壁があっても、わたしの香りさえ届けば近くにいるってわかるんだ。


…………こわ!
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