【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「刹那ー!」
お母さんが、わたしを呼んでいる。
少しずつ足音がこっちに近づいきて、部屋のドアがガチャっと開けられた。
「起きてるの? 刹那」
「いま、おきた……」
「珍しいわね。ギリギリまで寝ているだなんて」
――ギリギリ?
部屋の掛け時計を見る。
「ふえ!?」
ヘンな声が漏れたのは、いつも起きる時刻より15分遅れていたから。
忙しい朝に15分のロスとなれば、かなり深刻な問題だ。
思わず飛び起き、立ちあがる。
「……っ」
「あら、大丈夫? 貧血?」
立ちくらみをするわたしを、お母さんが支えてくれる。
「あなた昨日、ちゃんと夜ご飯食べた?」
お母さんが、わたしを呼んでいる。
少しずつ足音がこっちに近づいきて、部屋のドアがガチャっと開けられた。
「起きてるの? 刹那」
「いま、おきた……」
「珍しいわね。ギリギリまで寝ているだなんて」
――ギリギリ?
部屋の掛け時計を見る。
「ふえ!?」
ヘンな声が漏れたのは、いつも起きる時刻より15分遅れていたから。
忙しい朝に15分のロスとなれば、かなり深刻な問題だ。
思わず飛び起き、立ちあがる。
「……っ」
「あら、大丈夫? 貧血?」
立ちくらみをするわたしを、お母さんが支えてくれる。
「あなた昨日、ちゃんと夜ご飯食べた?」