【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
振り返ると、後ろの扉の前に如月先生が立っていた。
いつ入ってきたの?
鍵は……セロがあけたのかな。
「連れて行け」
「自分で運べばー? そのあとは、上手いこと処理しておいてあげるから」
ショリ……!?
処置でなく処理といいました?
「面倒だな。そこの窓から放り投げるか」
え!?
「バカねぇ。大ケガしちゃうわよ」
「しばらく入院でもしておいてもらおう」
「まーた、そんなこと言って……セロちゃんは」
如月先生、突然現れたにしては状況を呑み込みすぎている。