【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


「この程度。ジョウロで花に水をやる程度の労力かそれ以下だ」


有能すぎる。


カリスマ美容師もビックリだ。


「今あるものの変形は、元からないものを新たに作り出したり――逆に、存在するものを無にすることに比べると遥かに容易い」


えーっと

からっぽのお鍋に出来上がったカレーを突如発生させるのは難しいけれど、

キッチンに食材さえ揃えてあればカレーをあっという間に完成させられちゃう感じ?


「すごい……!」

「やっと俺の凄さに気づいたか」


ドヤ顔ちょっと鬱陶しいけど本当にすごい。


そういえば粉々にしたアコ先輩の携帯を復元して、わたしの映された動画を消去するまで、10秒もかかっていなかったなあ。


「魔法みたい」

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